「急に葬儀が必要になったけれど、どの葬儀社を選べばいいかわからない」——そんな悩みを抱える方は少なくありません。
鎌倉新書の調査によると、葬儀社を決めるまでの平均時間は亡くなってからわずか5.3時間。限られた時間の中で後悔のない選択をするには、事前に複数の葬儀社を比較しておくことが大切です。
この記事では、全国対応の葬儀社・葬儀仲介サービス10社を費用の透明性・対応力・口コミ評価・アフターサポートの4軸で比較し、ランキング形式で紹介します。家族葬・直葬・一日葬といった形式別のおすすめや、失敗しない選び方のチェックポイントも網羅しました。
この記事でわかること
- 全国対応の葬儀社10社の料金・サービス比較
- 家族葬・直葬・一日葬の形式別おすすめ
- 葬儀社選びで失敗しない7つのチェックポイント
- 葬儀社と葬儀仲介サービスの違い
葬儀社おすすめランキング10選【一覧比較表】
まずは10社の主要スペックを一覧で比較します。料金は資料請求割引適用後の税込価格です(2026年4月時点)。
| 順位 | サービス名 | 運営形態 | 火葬式(税込) | 家族葬(税込) | 対応地域 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 小さなお葬式 | 仲介型 | 17.6万円〜 | 49.5万円〜 | 全国 | 受注件数7年連続No.1。定額セットプラン |
| 2 | よりそうお葬式 | 仲介型 | 11.8万円〜 | 38.5万円〜 | 全国 | 業界最安水準。細かいプラン分け |
| 3 | イオンのお葬式 | 仲介型 | 20.4万円〜 | 50.6万円〜 | 41都道府県 | イオンカード対応。140項目の品質管理 |
| 4 | いい葬儀 | 紹介型 | 葬儀社による | 葬儀社による | 全国 | 鎌倉新書運営。口コミ・情報量が豊富 |
| 5 | 安心葬儀 | 紹介型 | 9.9万円〜 | 葬儀社による | 全国 | 掲載20,000件以上。無料見積り比較 |
| 6 | むすびす | 自社施行型 | 18.0万円〜 | 40.0万円〜 | 首都圏中心 | 自社施行で品質管理。無期限アフターサポート |
| 7 | やさしいお葬式 | 仲介型 | 14.8万円〜 | 39.8万円〜 | 全国 | 1級葬祭ディレクター監修プラン |
| 8 | 葬儀コンシェル | 紹介型 | 葬儀社による | 葬儀社による | 全国 | コンシェルジュが個別提案 |
| 9 | 日比谷花壇のお葬式 | 自社施行型 | 要見積り | 要見積り | 首都圏・関西 | 花祭壇のクオリティが高い。オーダーメイド |
| 10 | こころのお葬式 | 仲介型 | 13.2万円〜 | 39.8万円〜 | 全国 | 施行実績100万件。葬祭ディレクター在籍 |
※料金は資料請求割引適用後の税込価格。火葬料金は別途。2026年4月時点の公式サイト掲載情報に基づく。
※「紹介型」は地域の葬儀社を紹介するサービスのため、料金は紹介先の葬儀社によって異なります。
各社の詳細レビュー
1位:小さなお葬式 — 受注件数7年連続No.1の定番
料金プラン(資料請求割引適用後・税込)
| プラン名 | 税込価格 | 内容 |
|---|---|---|
| 小さなお別れ葬 | 8.9万円〜 | 火葬のみ・仏具なし(最安プラン) |
| 小さな火葬式 | 17.6万円〜 | 火葬のみ・仏具あり・僧侶対応可 |
| 小さな一日葬 | 38.5万円〜 | 通夜なし・告別式+火葬を1日で |
| 小さな家族葬 | 49.5万円〜 | 通夜+告別式の2日間・式場利用料10万円込 |
| 小さな一般葬 | 66.0万円〜 | 一般参列者対応・返礼品・送迎バス含む |
メリット
- プランの網羅性が高い:火葬式から一般葬まで5段階。どの規模にも対応できる
- セットプランで追加料金が発生しにくい:安置日数・搬送回数・ドライアイスがプランに含まれている
- 知名度と実績の安心感:受注件数7年連続No.1。テレビCMや雑誌掲載も多数
注意すべきポイント(追加料金が発生するケース)
- 火葬料金はプランに含まれない(地域により無料〜数万円。首都圏の民営火葬場は特に高額)
- 搬送距離が各区間20kmを超えると、10kmごとに5,500円(税込)が追加
- 式場使用料がプラン上限を超える場合は差額を負担(家族葬プランは10万円まで込)
- 付き添い安置を希望する場合、1日あたり66,000円(税込)が別途必要
- 安置日数がプラン設定日数を超えると1日16,500円(税込)が追加
こんな人におすすめ:初めて喪主を務める方や、まず定番サービスで安心したい方に向いています。プランが明確なので、見積り段階での比較がしやすい点も強みです。
2位:よりそうお葬式 — 業界最安水準の細分化プラン
よりそうお葬式の最大の特徴は、小さなお葬式よりもさらに細かくプランが分かれている点です。火葬式だけでも複数のグレードがあり、最安の「よりそう火葬式 基本プラン」は11.8万円(税込)から利用できます。
メリット
- 価格の安さ:火葬式の最安プランは業界最安水準
- 独自サービス:メモリアルコーナー、ラストメッセージ、お花入れなどの演出が家族葬プランに含まれる
- 明朗会計:追加料金の発生条件が公式サイトに明記されている
注意すべきポイント
- 最安プランには枕飾り・線香・白木位牌・お別れ用花束が含まれていない
- 式場利用料の上限が小さなお葬式より低い(家族葬プランで5万円まで)
- 火葬料金は別途
こんな人におすすめ:とにかく費用を抑えたい方、不要なサービスは省いて必要最低限で済ませたい方に向いています。
3位:イオンのお葬式 — 大手企業の信頼感と品質管理
イオンブランドの安心感に加え、独自の140項目の品質管理基準で提携葬儀社の質を担保しています。イオンカード決済に対応しており、WAONポイントが貯まる点も特徴的です。
メリット
- 品質管理が厳格:140項目のチェック基準。契約書による品質保証
- イオンカード対応:クレジットカード一括払いが可能。ポイントも貯まる
- そなえ割:会員制度加入後2年以上経過で大幅割引
注意すべきポイント
- 6県が対応エリア外
- 式場使用料の上限がやや低め(一日葬27,500円、家族葬55,000円まで)
- 安置日数超過時の追加料金は1日あたり16,500円(税込)
こんな人におすすめ:大手企業の安心感を重視する方、イオンカードを日常的に利用している方に向いています。
4位:いい葬儀 — 日本最大級の葬儀情報ポータル
東証プライム上場の鎌倉新書が運営する葬儀社紹介サイトです。自社プランは持たず、全国6,000以上の提携斎場から最適な葬儀社を紹介するスタイル。口コミ件数が圧倒的に多く、実際の利用者の声を参考に選べる点が強みです。24時間365日のオペレーター対応で、急な依頼にも対応しています。
5位:安心葬儀 — 掲載数20,000件超の網羅性
全国の葬儀社・斎場20,000件以上を掲載する大規模な紹介サイトです。最安9.9万円からの葬儀社提案が可能で、1分で完了する無料見積り機能が特徴。地域ごとのランキングや費用相場データも充実しています。
6位:むすびす — 自社施行による高品質葬儀
仲介業者を挟まず、自社スタッフが直接葬儀を施行する「葬儀専門会社」です。一貫した担当制で品質を管理し、葬儀後の無期限・無料アフターサポートが大きな特徴。オーダーメイドの「その人らしいお別れ」を実現できます。対応エリアは首都圏が中心です。
7位:やさしいお葬式 — 厚労省認定ディレクター監修
厚生労働省認定の1級葬祭ディレクターが全プランを監修。シンプルなセットプランで、必要なものだけを盛り込んだ「無駄のない葬儀」を提供しています。火葬式14.8万円〜と低価格ながら、品質面の担保にも力を入れています。
8位:葬儀コンシェル — 一人ひとりに合わせた個別提案
利用者一人ひとりにコンシェルジュが付き、要望や予算を丁寧にヒアリングしたうえで最適な葬儀社を提案するサービスです。「良質な葬儀社だけを紹介」する方針で、事前見積り通りの追加費用なしを掲げています。
9位:日比谷花壇のお葬式 — 花のプロが手がける葬儀
花のトップブランド「日比谷花壇」が手がける葬儀サービスです。故人一人ひとりの思いを表現したオリジナル花祭壇が最大の特徴。仏式だけでなくキリスト教式や無宗教葬にも対応し、明瞭な見積りと透明性の高い価格体系を採用しています。対応エリアは首都圏・関西が中心です。
10位:こころのお葬式 — 施行実績100万件の実績
家族葬を中心に格安・納得価格で葬儀を提供するサービスです。葬祭ディレクターをはじめ経験豊富なスタッフが在籍。火葬式13.2万円〜の低価格と、100万件の施行実績に基づくノウハウが強みです。
【形式別】おすすめ葬儀社はどこ?
葬儀の形式によって、得意な葬儀社は異なります。ここでは3つの形式ごとにおすすめをまとめました。
家族葬におすすめの葬儀社TOP3
| 順位 | サービス名 | 家族葬価格 | おすすめ理由 |
|---|---|---|---|
| 1 | 小さなお葬式 | 49.5万円〜 | 式場利用料10万円込で追加費用が出にくい |
| 2 | よりそうお葬式 | 38.5万円〜 | 独自演出サービスが充実 |
| 3 | むすびす | 40.0万円〜 | 自社施行でオーダーメイド対応 |
直葬・火葬式が安い葬儀社TOP3
| 順位 | サービス名 | 火葬式価格 | おすすめ理由 |
|---|---|---|---|
| 1 | よりそうお葬式 | 11.8万円〜 | 業界最安水準 |
| 2 | こころのお葬式 | 13.2万円〜 | 豊富な施行実績 |
| 3 | やさしいお葬式 | 14.8万円〜 | ディレクター監修の品質 |
一日葬に対応している葬儀社TOP3
| 順位 | サービス名 | 一日葬価格 | おすすめ理由 |
|---|---|---|---|
| 1 | 小さなお葬式 | 38.5万円〜 | 生花祭壇込のバランス型 |
| 2 | イオンのお葬式 | 35.5万円〜 | そなえ割で追加割引 |
| 3 | やさしいお葬式 | 34.1万円〜 | シンプル志向に最適 |
失敗しない葬儀社の選び方【7つのチェックポイント】
ランキングだけでは「自分に合った葬儀社」はわかりません。以下の7つの基準で、候補を絞り込んでいきましょう。
① 料金体系が明確か(追加料金の有無)
最も重要なのは「総額でいくらかかるか」が事前にわかることです。プラン料金だけでなく、火葬料金・式場使用料・安置延長料金・搬送距離超過料金など、追加費用の発生条件が明記されているかを確認しましょう。
「見積り通りの金額で葬儀ができた」という口コミが多い葬儀社は、追加料金のリスクが低い傾向にあります。
② 対応地域と提携斎場の数
全国対応を謳っていても、実際には一部地域で提携斎場が少ないケースがあります。自分の住む地域で利用できる斎場の数と、その斎場の口コミを確認しておきましょう。
③ 24時間365日対応しているか
訃報は時間を選びません。深夜や早朝でもすぐに搬送を手配してもらえるか、電話対応の品質はどうかをチェックしましょう。
④ 葬儀形式の選択肢が豊富か
「直葬でいい」と思っていても、親族の意向で家族葬に変更になることもあります。複数の形式に対応しており、途中変更にも柔軟に応じてくれる葬儀社が安心です。
⑤ 口コミ・評判の実態
公式サイトの「お客様の声」だけでなく、第三者サイトの口コミも確認しましょう。良い評価と悪い評価の両方を見ることで、リアルなサービス品質が見えてきます。
⑥ 事前相談・見積りの対応品質
実際に電話やWebで事前相談してみましょう。対応のスピード、説明のわかりやすさ、押し売りがないか、といった点で葬儀社の姿勢が見えます。見積りを出してもらえない、あるいは内訳が不明瞭な場合は注意が必要です。
⑦ アフターサポートの有無
葬儀後も遺族には多くの手続き(役所への届出、相続、香典返しなど)が待っています。葬儀後のサポートが充実しているかどうかも選定基準に加えておくと安心です。
→ 国民生活センターに寄せられる葬儀トラブル事例も確認しておきましょう
葬儀社と葬儀仲介サービスの違い
葬儀を依頼できる会社には、大きく分けて2つのタイプがあります。どちらを選ぶかで、サービスの質や費用が変わってきます。
葬儀社(自社施行型)の特徴
自社のスタッフが直接葬儀を施行するタイプです。打ち合わせから当日の進行、アフターフォローまで一貫して対応するため、品質管理がしやすい特徴があります。むすびすや日比谷花壇のお葬式がこのタイプに該当します。
メリットは担当者との信頼関係を築きやすいこと、デメリットは対応エリアが限定的になりやすいことです。
葬儀仲介サービス(紹介型)の特徴
インターネットで集客し、全国の提携葬儀社に施行を委託するタイプです。小さなお葬式、よりそうお葬式、イオンのお葬式などが該当します。
メリットは全国どこでも均一なプラン・料金で利用できること、デメリットは実際に施行する葬儀社の品質にばらつきが出る可能性があることです。
どちらを選ぶべき?
- 「対応エリアが広く、明確な料金体系で選びたい」→ 仲介型
- 「品質とオーダーメイド性を重視したい」→ 自社施行型
- 「複数の葬儀社を比較してから決めたい」→ 紹介型(いい葬儀、安心葬儀など)
葬儀費用の相場【形式別まとめ】
葬儀の費用は形式によって大きく異なります。以下は全国平均の目安です。
| 葬儀形式 | 費用相場 | 平均参列者数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 直葬・火葬式 | 10〜30万円 | 1〜5人 | 通夜・告別式なし。最もシンプル |
| 一日葬 | 30〜60万円 | 5〜30人 | 通夜なし。告別式+火葬を1日で |
| 家族葬 | 50〜150万円 | 10〜30人 | 通夜+告別式。親族中心 |
| 一般葬 | 100〜200万円 | 30人以上 | 通夜+告別式。会社関係者も参列 |
上記はあくまで目安で、地域や斎場、オプションの選択によって大きく変動します。鎌倉新書の2024年調査によると、家族葬の全国平均費用は約105.7万円(飲食代・返礼品含む)となっています。
なお、多くの自治体では「葬祭費補助金」として5万円前後が支給されます。国民健康保険・後期高齢者医療保険の加入者が対象で、葬儀後に申請が必要です。忘れずに手続きしましょう。
よくある質問
Q. 葬儀社はいつ決めるべき?
A. 理想は生前の事前相談です。多くの葬儀社が無料の事前相談・見積りに対応しています。事前に2〜3社を比較しておくと、いざというときに慌てずに済みます。実際、事前に葬儀社を決めていた方の満足度は、急遽決めた方よりも高い傾向があります。
Q. 複数の葬儀社から見積りを取ってもいい?
A. もちろん問題ありません。むしろ推奨されています。同じ形式の葬儀でも、葬儀社によって料金やサービス内容が大きく異なります。最低でも2〜3社から見積りを取り、料金の内訳を比較しましょう。
Q. 葬儀仲介サービスの利用に手数料はかかる?
A. 利用者が直接手数料を支払うケースはほとんどありません。小さなお葬式やよりそうお葬式といった仲介サービスは、提携葬儀社から紹介料を受け取るビジネスモデルのため、利用者のプラン料金の中に含まれている形です。
Q. 急な葬儀でも対応してもらえる?
A. 大手の仲介サービスや紹介サイトは24時間365日の電話対応を行っており、深夜・早朝の搬送にも対応しています。ただし、地域や時間帯によっては対応できる葬儀社が限られる場合もあるため、事前に候補を絞っておくことが大切です。
Q. 生活保護受給者でも葬儀は行える?
A. はい。「葬祭扶助」制度を利用することで、自己負担なしで火葬式(直葬)を行うことができます。葬儀を行う前に福祉事務所やケースワーカーへの申請が必要です。対応可能な葬儀社もありますので、事前に確認しましょう。
Q. 事前に契約しておくメリットは?
A. 多くの葬儀社が事前契約・会員登録による割引を提供しています。たとえば小さなお葬式の資料請求割引は5万円、イオンのお葬式の「そなえ割」は加入期間に応じて大幅な割引が適用されます。経済的なメリットに加え、家族の精神的な負担を軽減できる点も大きなメリットです。
Q. 家族葬の服装マナーは一般葬と異なる?
A. 基本的には一般葬と同じく、黒を基調とした準喪服が基本です。ただし、家族葬では「平服でお越しください」と案内されるケースもあり、その場合は略喪服(ダークスーツなど)で問題ありません。
まとめ — 自分に合った葬儀社を選ぶために
葬儀社選びで最も大切なのは、「費用の透明性」と「自分の希望に合った形式に対応しているか」の2点です。
この記事で紹介した10社はいずれも全国的に実績のあるサービスですが、最適な選択は人それぞれ異なります。迷ったときは、まず2〜3社から無料見積りを取って比較することをおすすめします。
記事のポイント
- 葬儀社には「仲介型」「自社施行型」「紹介型」の3タイプがある
- プラン料金だけでなく、追加費用の発生条件まで確認することが重要
- 生前の事前相談・見積り比較で後悔を防げる