【医療・介護の希望】もしもの時に備える「リビング・ウィル」とは?尊厳死や延命治療の意思表示

突然の病気や事故で意思表示が難しくなったとき、家族は「どうしてあげるのが本人の望みだったのか」を悩みます。そんな場面で役立つのが、医療やケアに関する事前の意思をまとめたリビング・ウィル(事前指示書)。延命治療に対する考え、苦痛緩和の優先度、在宅療養の希望、信頼する人(代理意思決定者)などを、平時のうちに言葉にしておく取り組みです。

本記事では、日本のガイドラインに基づく考え方、ACP(アドバンス・ケア・プランニング/人生会議)との関係、書き方のテンプレート、チェックリスト、保管・共有のコツまでを一冊に。※法制度や医療提供体制は地域・時期で変わるため、最終判断は医療機関・自治体・専門職の最新情報をご確認ください。

リビング・ウィルとは(ACPとの関係・尊厳死との違い)

リビング・ウィルは、本人が元気なうちに将来の医療・ケアの方針を表明する文書です。日本では「本人・家族・医療・介護チームが繰り返し話し合い、合意形成していくプロセス」であるACP(人生会議)が推奨されており、リビング・ウィルはその成果を見える化する手段と位置づけられます。厚生労働省ガイドラインは、本人の意思決定を基本に、多職種チームで方針を決める流れを明示しています。

https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10802000-Iseikyoku-Shidouka/0000197701.pdf

「尊厳死」という言葉は広く使われますが、ガイドラインは積極的安楽死を対象外とし、医学的妥当性・適切性に基づく治療の開始・不開始・変更・中止の判断と、十分な苦痛緩和を行うことを強調しています。つまり、リビング・ウィルは「どのように生きたいか/最期を迎えたいか」を示す意思表示であり、治療を放棄することではありません。

https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10802000-Iseikyoku-Shidouka/0000197701.pdf

用語の整理:事前指示書・ACP・リビング・ウィル

「事前指示書」は広い概念で、リビング・ウィル(延命治療や療養場所の希望など)や、心肺蘇生を行わないことを示すDNAR指示等も含み得ます。ACPは「文書を作ること」ではなく、繰り返し話し合うプロセスのことです。

https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000661828.pdf

日本における位置づけ(法的効力・ガイドライン・普及状況)

日本では、リビング・ウィルに直接の法的拘束力を与える法律はありませんが、厚生労働省のガイドラインは医療・介護現場での意思決定プロセスを示し、本人の意思を最大限尊重することを求めています。現場では、文書と家族・医療者の合意形成が重要で、文書単独ではなく対話の積み重ねが判断の拠り所になります。

「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」の改訂について |報道発表資料|厚生労働省
「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」の改訂についてについて紹介しています。

普及啓発の愛称として「人生会議(ACP)」が用いられ、自治体や医療機関での取組事例や資料も整備されています。市販の書式や公益団体の様式(日本尊厳死協会の「リビング・ウィル」など)を参考に、各自の価値観に沿って作成・更新するのが実務的です。

「人生会議」してみませんか
リビング・ウイルとは | 公益財団法人 日本尊厳死協会
回復の見込みがなく、すぐにでも命の灯が消え去ろうとしているときでも、現代の医療は、あなたを生かし続けることが可能です。人工呼吸器をつけて体内に酸素を送り込み、胃に穴をあける胃ろうを装着して栄養を摂取させます。ひとたびこれらの延命措置を始め...

公益団体の様式を活用する

日本尊厳死協会は、延命治療に関する意思表示を中心とした様式を公開しています。自分で書く際も、撤回や変更がいつでも可能である旨、本人署名・日付・連絡先・共有先を明記しておくと運用しやすくなります。

https://songenshi-kyokai.or.jp/honbu/wp-content/uploads/2022/10/%E3%83%AA%E3%83%92%E3%82%99%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%99%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB_%E4%BA%8B%E5%89%8D%E6%8C%87%E7%A4%BA%E6%9B%B8198_290.pdf

書く前に決める「前提」と準備物

まず、誰と話し合い、どの範囲まで共有するかを決めます。推奨は〈家族(または信頼できる人)+主治医(かかりつけ医)+必要に応じてケアマネ〉。緊急時の連絡先、保管場所、更新方針(例:年1回誕生月に見直し)も冒頭に記しましょう。これにより、文書の“運用”が始まります。

準備物は、保険証・お薬手帳・既往歴メモ、連絡先リスト、本人確認書類の写し、必要なら宗教・文化的配慮の希望メモなど。医療の専門用語は無理に使わず、日常の言葉で「どう過ごしたいか」を書くほど、現場の意思決定はスムーズです。

準備物チェックリスト

  • 連絡先:家族代表/代理意思決定者候補/主治医・かかりつけ・ケアマネ
  • 医療情報:既往歴・服薬・アレルギー・支援が必要な障害の有無
  • 暮らしの希望:療養場所・大切にしたい時間・避けたいこと
  • 宗教・文化・葬送に関する配慮(任意)

リビング・ウィルの基本構成(テンプレート付き)

下の表は、過不足なく意思をまとめるための基本項目です。各見出しの下に、例文のヒントも付けています。迷った項目は「相談して決める」「医師の説明を受けて検討」など、保留の選択肢を残しましょう。

なお、DNAR(心肺蘇生を行わない)など具体的な医療行為の指示は、最終的に医師との合意形成と院内手続きを要する場合があります。文書に書いても、自動的に医療に適用されるものではない点に注意してください。

用語委員会

https://hospital.naramed-u.ac.jp/data/media/rinriiinkaijimukyoku/DNAR.pdf

区分記載のポイント例文ヒント
基本情報氏名・生年月日・住所・連絡先・作成日/更新日「本書は私の意思を示すもので、いつでも撤回・変更します」
代理意思決定者氏名・続柄・連絡先・複数指定(補欠)「第1候補:長女◯◯、第2候補:弟◯◯。判断困難時はこの順で協議」
療養場所の希望在宅・病院・施設の優先度と条件「可能なら自宅。介護負担が大きい場合は主治医と相談し入院可」
延命治療の方針人工呼吸器・心肺蘇生・経管栄養・点滴・透析など「回復が見込めない場合、心肺蘇生は望みません。苦痛緩和を優先」
苦痛緩和と意識鎮痛・鎮静の希望、意識とのバランス「痛みや苦しみを最小に。会話が難しくなる鎮静も状況により可」
DNARの希望蘇生を行わない方針/例外条件「末期・最終段階で医師が判断した場合はDNARを希望」
宗教・文化的配慮僧侶・神父等の連絡先、祈りの形「読経を希望。宗派◯◯、寺院連絡先は◯◯」
情報共有先家族・主治医・ケアマネ・救急時の提示方法「財布のカードに『リビング・ウィル在中』と記載」

署名・日付・撤回の明記

本人署名と日付は必須。末尾に「撤回・変更はいつでもできる」旨を入れ、更新時は旧版を破棄し最新版のみ保管します。

具体的な書き方(短文テンプレ集)

「医療行為の専門語で埋める」必要はありません。現場で参照しやすいのは、短く明確な文です。以下はそのまま使える例。家族の負担や生活の現実にも触れておくと、判断の拠り所になります。

・私は、回復の見込みが乏しい場合、苦痛緩和を最優先し、延命処置は最小限とします。
・心停止や呼吸停止の際、延命効果が期待できないと医師が判断する場合、心肺蘇生(CPR)は希望しません。
・食べられなくなったとき、短期間の点滴は可、長期の経管栄養は望みません。
・可能なら自宅療養を希望します。家族の負担が大きい場合は入院・施設も可とします。
・意思表示ができないときは、第一代理◯◯、第二代理◯◯に判断を委ねます。

家族へのメッセージ

技術的な指示だけでなく、「ありがとう」「無理はしないで」など、家族への言葉を添えると、読み手の心の拠り所になります。

ACP(人生会議)の実践:誰と、いつ、どう話す?

ACPは「一度決めたら終わり」ではなく、状況に応じて繰り返す対話です。節目(健康診断の結果、入退院、持病の悪化、家族構成の変化、引越し等)で見直しを。医療・介護チームと共有し、合意形成の過程を記録しておくと実務で力を発揮します。

https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10802000-Iseikyoku-Shidouka/0000197701.pdf

話し合いの場づくりでは、「延命の是非」から入ると対立しがち。まずは大切にしたい日常、望む過ごし方、避けたいことから始め、次に医療行為へ。厚労省の事例集も参考に、家族が離れて暮らすケースや在宅看取りの選択肢も想定しておきます。

https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000661828.pdf

進め方のコツ(ミニ手順)

  • ①15分だけ話す約束 → ②価値観から共有 → ③迷う点は「保留」 → ④次回までに医師へ質問
  • 記録は共有ノートやスマホで。更新日は表紙に大きく記載

DNAR(蘇生を試みない)と延命治療の考え方

DNARは「心停止時に心肺蘇生を行わない」方針を指します。本人または代理者の意思決定を踏まえますが、現場では院内手順や医師の判断、救急の状況が関わります。誤解されやすいのは、DNARが「その他の治療の中止」を意味しないこと。苦痛緩和や日常のケアは継続されます。

用語委員会
Redirecting to https://hospital.naramed-u.ac.jp/cms/404.html

リビング・ウィルにDNAR希望を書く場合は、「末期状態」「回復困難」「医師が医学的に判断したとき」など条件と例外を明確に。救急隊へは現場での確認が難しいため、家族・主治医・施設と事前の共有が不可欠です。

https://hospital.naramed-u.ac.jp/data/media/rinriiinkaijimukyoku/DNAR.pdf

DNARの書き方ヒント

「最終段階で延命効果が期待できない場合はDNARを希望。苦痛緩和とケアは最大限に行うこと。」

在宅・病院・施設:場所の選び方と費用・支援

在宅療養は「自宅で過ごす時間を最大化できる」一方、家族や在宅医・訪問看護の支えが鍵になります。病院・施設は医療・介護の体制が整いやすい反面、面会制限や生活の自由度が変わることも。希望を「第一希望/条件付き可/不可」に分け、柔軟に表明しましょう。

費用は地域差が大きく、公的保険の適用範囲や自己負担、交通費、レンタル機器などに分解すると検討しやすくなります。目安額は変動するため、具体の見積は地元の医療・介護事業者に確認を。

場所選びのチェックポイント

  • 夜間の連絡体制、緊急搬送時のルール、面会・付き添いの可否
  • 家族の負担感、介護サービスの導入可否、住宅改修の必要性

宗教・文化的配慮、臓器提供・献体の希望

祈りの形や読経の希望、宗教者の連絡先は、看取り期の安心感に直結します。家族に宗派が混在する場合は、最低限の優先事項だけでも明示を。臓器提供・献体は登録や連絡先、家族の同意など具体の手順が伴うため、別紙に詳細を書いておくと確実です。

臓器提供カードや意思登録の有無、献体先の大学の連絡票など「公的・公式の意思表示」とリビング・ウィルの内容が矛盾しないよう、定期的に見直しましょう。

最期の希望の伝え方

「静かな環境」「好きな音楽」「訪れてほしい人」など、ケアチームがすぐ実行できる具体に落とすと効果的です。

保管・共有・更新(運用の設計)

原本は耐火保管(自宅の金庫や防火ファイル)、家族代表と主治医にコピー。スマホには「緊急時カード(ICE)」を画像で保存し、財布にも「事前指示書あり」と書いたカードを忍ばせます。古い版は混乱の元になるため、必ず破棄して最新版のみ残します。

共有範囲は、家族全員へは「所在」と「取り出し方」の共有に留め、詳細は代表者+バックアップ担当に限定するのが現実的。施設入所・入院時は、入所前面談や入院時書類と一緒にコピーを提出しましょう。

更新サイクル

誕生月・結婚/離婚・退職・引越し・病状変化のタイミングで見直し。更新日は表紙と各ページに記載し、共有者へ通知します。

よくある迷いへの向き合い方(折衷案と条件づけ)

延命治療は白黒で決めにくいテーマです。たとえば「短期の点滴は可」「回復の見込みがあるうちは人工呼吸器を検討」「会話が保てる範囲で鎮静」など、条件付きの許容範囲を言語化しておくと、現場での柔軟な判断を支えます。

家族間で意見が割れる場合は、代理意思決定者の優先順位と、判断基準(本人の価値観・これまでの発言・痛みの最小化・生活の質)を文書に添えると、感情的な対立を和らげられます。

「今の自分」と「将来の自分」の両方を守る

現在の価値観で決めても、将来変わるのは自然。だからこそ「いつでも変更可能」と明記し、更新を前提に。

緊急時の実務:救急・入院・在宅での提示方法

救急搬送の現場では、本人確認と病状把握が優先され、文書の精査まで時間が割けないことがあります。家族代表が「事前指示書がある」ことを救急隊・救急外来に最初に伝え、所在を即座に提示できるようにしておきましょう。

https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10802000-Iseikyoku-Shidouka/0000197701.pdf

入院後は、主治医・看護師・医療ソーシャルワーカーにコピーを渡し、カルテへのスキャン登録を依頼。施設・在宅では、ケアカンファレンスで意思を共有し、夜間・休日の連絡体制と併せて再確認します。
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000661828.pdf

緊急カード(財布サイズ)の記載例

氏名/家族代表TEL/主治医TEL/「事前指示書あり・保管場所◯◯」/アレルギー/宗教的配慮

ミニ雛形(そのままコピペOK)

以下をWordPressに貼り、空欄を埋めてお使いください。家族・医療者と話し合い、必要に応じて加筆・修正を。

【リビング・ウィル(事前指示書)】
作成日:__年__月__日/更新日:__年__月__日
氏名:______ 生年月日:__年__月__日 住所:______ 連絡先:____
■代理意思決定者:第1____(続柄/TEL)、第2____(続柄/TEL)
■療養場所:第1希望____ 条件付き可____ 不可____
■延命治療:CPR__行う/行わない(条件:__)、人工呼吸__可/不可/条件付き、経管栄養__短期可/不可、点滴__短期可/長期不可、透析__可/不可
■苦痛緩和:最優先/鎮静__可(条件__)
■DNAR:最終段階で医師判断時に希望/その他条件____
■宗教・文化的配慮:____、寺社・宗教者連絡先____
■共有先:家族__、主治医__、ケアマネ__、保管場所____
(※私は状況に応じて本書をいつでも撤回・変更できます) 署名____

同意・共有欄

家族や代理の署名欄を設けておくと、共有事実の記録となり、現場での合意形成がスムーズです。

まとめ(意思は“文書+対話”で届く)

リビング・ウィルは「命を選ぶ紙」ではなく、あなたが大切にしたい生き方を言葉にするツールです。文書だけに頼らず、ACP(人生会議)として話し合いと更新を続けることで、家族も医療者も同じ地図を持てます。

「人生会議」してみませんか

今日できる最初の一歩は、①代理意思決定者の候補を決める、②療養場所の第1希望を書く、③主治医に「話したいことがある」と伝える――この3つ。そこから、あなたの意思は確かに届き始めます。

【重要】本記事は一般的な情報提供です。医療方針・法的効力・手続きは地域・病院・施設により異なる場合があります。最新の厚生労働省資料や医療機関の説明、専門職(医師・看護師・MSW・弁護士等)に必ずご相談ください。

よくある質問(FAQ)

リビング・ウィル/ACP(人生会議)の作成・運用・法的位置づけ・DNAR・在宅/入院の選択・家族合意・更新や保管など、実務で迷いやすい点をQ&Aで整理しました。最終判断は必ず医療機関・自治体・専門職の最新案内をご確認ください。

Q1. リビング・ウィルは法的拘束力がありますか?

日本では直接の法律はなく法的拘束力は限定的です。ただし本人意思の尊重はガイドラインで重視され、文書は重要な判断材料になります。実務では「文書+家族・医療者との合意形成」がセットだと通りやすくなります。

Q2. 何歳から作ればいい?健康でも必要?

年齢条件はありません。健康なうちに作るほど意思が明確で、家族の負担軽減につながります。ライフイベント(転居・手術前・退職)での見直しが現実的です。

Q3. 代理意思決定者(キーパーソン)は誰が良い?複数可?

価値観を理解し連絡が取りやすい人を第1候補に、補欠(第2候補)も指定を。家族でなくても構いません。続柄・電話・メールを明記し、役割を事前共有します。

Q4. DNAR(蘇生を試みない)を書けば必ず守られますか?

院内手順や救急現場の状況で直ちに適用できない場合があります。条件の明記(末期・回復困難など)と、主治医・家族・施設への事前共有が不可欠です。

Q5. 在宅・病院・施設など「場所の希望」はどう書く?

「第1希望/条件付き可/不可」の3段階で記載し、家族負担や医療体制の条件も添えます(例:夜間対応があれば在宅可)。

Q6. 内容が決めきれない項目は空欄で良い?

空欄ではなく「保留・医師説明後に決定」と記載してください。判断の基準(痛み最小・生活の質重視等)を添えると現場が動きやすくなります。

Q7. どのくらいの頻度で更新すべき?

年1回(誕生月)+状況変化時が目安。更新日は各ページに記載し、旧版は破棄して最新版のみ保管しましょう。

Q8. 家族と意見が割れたら?

文書の内容と、本人の価値観メモが最優先です。代理意思決定者の優先順位と判断基準(本人の発言履歴・生活の質・苦痛の最小化)を明記しておくと衝突を減らせます。

Q9. 主治医がいません。誰に相談すれば?

地域包括支援センター、在宅医療を行う診療所、医療ソーシャルワーカー、ケアマネジャーが入口になります。かかりつけ医の確保も並行して検討を。

Q10. 文書は手書きとデジタル、どちらが良い?

併用が最適です。原本は手書き署名で保管、家族・医療機関へはコピーやPDFで共有。電子データは改ざん防止のためPDF固定+更新履歴を残します。

Q11. リビング・ウィルは遺言と同じですか?

別物です。リビング・ウィルは生前の医療・ケアに関する意思、遺言は死後の財産分配の指示。併用すると安心です。

Q12. 宗教的配慮や臓器提供の希望も書いてよい?

推奨です。宗教者の連絡先・祈りの形、臓器提供カードや献体登録の有無と連絡先を記載し、矛盾が出ないよう定期的に見直してください。

Q13. どこに保管し、誰に渡す?

原本は耐火保管。家族代表・主治医・施設へコピーを渡し、財布とスマホに「事前指示書あり」カード/画像を入れておきます。旧版は破棄を徹底。

Q14. 「延命治療は全て拒否」は極端でしょうか?

白黒ではなく条件付きの許容(短期点滴は可・回復見込みがあれば呼吸器検討など)が現場では有効です。迷う場合は「保留」にしてACPで継続的に対話を。

Q15. 今日5分でできる最初の一歩は?

①代理意思決定者の第1・第2候補を書き出す、②療養場所の第1希望を一行で書く、③主治医または相談窓口に面談予約を入れる、の3つです。

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